越後路は、豊かな自然に恵まれ、厳しい仏道修行を終えた良寛さまにとっては、その美しくも厳しい四季の移ろいが、詩歌や書に深い味わいを醸している。

　長岡良寛の会は、良寛さまのふるさとを訪れる方を大切にご案内いたします。
今まで、一度訪れた方は不思議なことに、たちどころに良寛ファンとなります。

　　　　　　　　　「誰か問わん迷悟の跡 何ぞ知らん名利の塵」

　大自然の中での侘住まいでは、迷いや悟りなどどうでもよい、ましてや名誉や利益などはチリのようなものであると、良寛さまの心境を詠っています。

　混迷を深める世の中にあっては、このような達観した生き方に共感する人達が増えている事はたしかです。それは又、私たち日本人の心に良寛さまの心と通じるものがあるからと信じています。

　　　　　　　又、「徳を積むこと厚く 己に受くるは薄し」が遺墨にあります。

　他人への慈しみを厚くし、自分が受ける恵みを薄くすれば、世の中は穏やかに治まります。
長岡良寛の会ではこんな心境を学んでいます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長岡良寛の会会長　　安達武男